「いく」と「ゆく」の違い
ポイント
- 「いく」も「ゆく」もどちらも正しい。
- 「いく」は口頭的。「ゆく」は文章的。
- 昔はほとんど「ゆく」。現代は「いく」が基本。
- 一部の表現では「ゆく」としか読まない例もある。
解説
「いく」と「ゆく」は、いずれも標準的な言い方で、どちらか一方が誤りであるということはありません。
万葉集にも「いく」と「ゆく」という両方の言葉があり、古くから使われていたことがわかります。
ただし、当時はほとんどが「ゆく」と読まれていて、標準的だったようです。
現代語では、連用形の音便形は、「いく」の「いっ(て)」「いっ(た)」の形しか用いられません。
また、下記のような言葉や表現では必ず「ゆく」を使い、「いく」と表現されることはほとんどありません。
- 「立ちゆく」
- 「亡びゆく」
- 「更けゆく」
- 「消えゆく」
- 「ゆくえ」
- 「ゆく末」
- 「ゆくて」
- 「ゆく春」
- 「ゆくゆく(は)」
- 「明けゆく」
- 「移りゆく」
- 「暮れゆく」
- 「過ぎゆく」
- 「ゆく秋」
- 「ゆく年」
参照元
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/3829178.html
http://www.kyoiku-shuppan.co.jp/view.rbz?nd=1644&ik=1&pnp=100&pnp=106&pnp=134&pnp=1644&cd=97
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