「東京メトロ」と「都営地下鉄」の違い
ポイント
- 「東京メトロ」=株式会社。「都営地下鉄」=東京都。
- 「東京メトロ」=最初から地下鉄運営目的。「都営地下鉄」=路面電車の代替え。
- 「東京メトロ」=運賃低。「都営地下鉄」=運賃高。
- 「東京メトロ」=黒字。「都営地下鉄」=累積赤字あり。
解説
東京都内には複雑に地下鉄網が張り巡らされており、地方から出てきた人は路線や乗換に苦労するものです。
この東京の地下鉄には「東京メトロ」と「都営地下鉄」の2種類がありますが、この違いはいったいなんなのでしょう。
結論から言うと、運営している母体が違います。
「東京メトロ」を運営するのは東京地下鉄株式会社。以前は営団地下鉄と呼ばれていましたが、民営化にともなって株式会社化し、呼び方も「東京メトロ」となりました。
株式会社化したものの、政府と東京都がのみが株式を保有しています。
一方、「都営地下鉄」はその名の通り東京都が運営しています。
正確には、都営バスや都電荒川線も運営する東京都交通局が管轄しています。
また、両社には地下鉄運営の経緯も違いがあります。
「東京メトロ」は、1920年(大正9年)に東京地下鉄道株式会社として創立し、最初から地下鉄運営を目的として作られました。
日本で初めて地下鉄を開業させたのも東京メトロです。(浅草~上野間:昭和二年)
しかし、東京高速鉄道の参入と競争の激化、地下鉄という交通の公共性などから、この両者を統合して帝都高速度交通営団となり現在の東京メトロの原型となります。
一方、「都営地下鉄」は、路面電車の代替えとして地下鉄化してきました。
東京都は明治から路面電車を運営してきましたが、戦後になりその代替えとして地下鉄網・バス網を整備してきました。
次に、運賃にも違いがあります。
初乗り運賃では、「東京メトロ」=170円、「都営地下鉄」=180円。
ともに都営地下鉄が割高となっています。
また、「東京メトロ」は黒字ですが、「都営地下鉄」は長年赤字運営が続いていました。
近年では黒字化されていますが、現在でも多額の累積赤字を背負っています。
以前から「東京メトロ」と「都営地下鉄」の統合が持ち上がっていますが、この都営地下鉄の累積赤字が大きな問題の1つになっています。
参照元
日本の地下鉄 – Wikipedia
なぜ都内には「東京メトロ」と「都営地下鉄」の二者が存在するの… – 人力検索はてな
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